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【ヒロアカ】ヒーロー嫌いの雄英生徒

第4章 襲撃



「だが、いずれは分かる事だよ
もしそうなれば彼女はきっと、喜ぶと思うがね」

「なぜそう思うんですか」

「ただの勘だよ、糸仲少女は君の事を心から好いている」

「……………」

「君は聞いたかい?
死柄木と対峙した時、糸仲少女は君の事を"肉親"と呼んだらしい」




そうだ

それは聞こえていた





充希は怒りながらも、相澤を「家族」と呼んだのだ


「つまり彼女は君を父親と思っているんだ
血が繋がっているとは思わないだろうが、君を実の父のように慕っている
相澤君、君はもう、事実上彼女の保護者だ」

「オールマイトさん、度が過ぎますよ」

「君があの子を引き取ったのは娘だと分かっていたんだろう?
さすがに養子縁組などはしなかったようだけど、せめて面倒を見ようとした」

「オールマイトさん…」

「分かった、もう何も言わないからそんなに怒らないでくれ」


オールマイトは降参だとでも言うように両手をあげる

困ったように眉を下げ、相澤を見ていた




「私はもう行くよ、怪我が悪化されても困るしね」

「ちゃんと授業に来てくださいよ」

「くっ…分かっているさ
それじゃあお大事にね」

「はい」



そして、オールマイトは扉を閉めて帰っていく








「……………………」












残されたのは、相澤一人だけ

















「……………これで良かったのか?
乙女…………」













その名は、充希の母
糸仲 乙女を指している












15歳の自分が恋をした女性











菖蒲色の髪が綺麗だった女性











愛していた女性だ












「はぁ……………」







相澤は1人、ただただ外を見ていた







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