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【ヒロアカ】ヒーロー嫌いの雄英生徒

第4章 襲撃




顔を林檎のように真っ赤にしながら恥ずかしがっていると



「わっ!」


突然頭から何かをかけられた


(え…なに?)


「……布?…しかも2枚……」

なぜ2枚もかかってるんだろう…

その疑問はすぐに解けた






「「……………」」

(あれ?轟君にバカ豪?)


2人は後ろに立っていた

そして何故か、2人とも顔を見合わせて睨み合っている


爆豪君が喧嘩腰に言う

「おい半分野郎…てめえなに出しゃばってんだよ…」

「それはこっちのセリフだ爆豪
そんな汚いものを被せられるわけないだろ」

「ああ!?バスに残してた毛布だよ!!」

「…………?」


何やら言い合いしているが、訳が分からない
羽織れれば私はなんでもいいのだが……



そこに救世主が現れた



「だ、大丈夫糸仲さん?」

「緑谷君」


来てくれたのはもじゃもじゃ頭のそばかす少年
緑谷 出久君だ

何やら困ったように笑っている

「その、良かったらこれ使う?
峰田君から借りたマントだけど…」

緑谷君がそう言って取り出したのは少しばかり小さいマントだった


でも、2人がくれた物よりかは大きい



「ありがとう、お言葉に甘えて使わせてもらうね?」

「うん、役に立ってくれたなら良かった
峰田君もあんなに喜んで……」



「うぉー!オイラのマントがかわい子ちゃんの"お胸"を隠してる!!絶対家宝にするぞー!!」



「「…………………」」



あちらで叫んでいるのは小さいもぎもぎ頭の男の子
あれが峰田 実君だろう






「……………」

「………緑谷君、マントありがとう
ちゃんと"燃やして"返すね」

「う、うん………」


緑谷君は、とても申し訳ない気持ちになった。







そんな事をしていると、オールマイトが相澤先生に話しかけた


「相澤君…すまない」

「…………」

相澤先生は辛うじて声を発することができるという状態だった

切れかけた神経は繋げることが出来たから"四肢が動かなくなる"という事はないだろうが、それを除いてもひどい怪我だった



「うっ………」

「待って充希ちゃん、動いちゃだめよっ」


梅雨ちゃんに止められるが、それでも動く


とりあえず解けかけた繭を完全に解いてあげなければ



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