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【ヒロアカ】ヒーロー嫌いの雄英生徒

第4章 襲撃




しかし


「ッ!」

「しょうがありません、私達も戦わせてもらいます」



想定外の事態だったので、わざわざ黒霧が出てきたのだ

それもそのはず
まさか、たかが女子高生に脳無が殺されるかもしれないなんて予想していなかった
生徒達の個性は把握していなかったが、こんな強い生徒がいるとは思ってなかったのだ



「ッ!このっ…」

「させないよ」

今度は死柄木だ


2人とも、ワープによって充希のいる空中から出てきた


(まずい!油断してた!)


死柄木はそのまま腰周りの部分の鎖に触れ、崩壊させる

鎖はバラバラになり、攻撃手段を失った充希はどうすることも出来なかった



「ほら、危ないからこっちにおいで」

「っ!?」

次の瞬間、死柄木はゆったりと私を抱きしめてきた
何故か小指だけ浮かせて抱きついてきて、そのまま降下する

髪がほどけるが、気にしなかった



死柄木に叫ぶ

「あなたも死ぬんですよッ?!」

「いいや、それはないね」

なぜなら、黒霧がいるから



黒霧はワープを作り、地面に着地させる

無事に終わったものの、私には反撃する力は残ってない




「くっ、そ…」

「無理すんなって、そんな体で何が出来るんだよ」

「離しなさい!」

「離せと言われて離すやつはいないよ」

「ッ!」


既に血を失いすぎて青白くなっていた充希を、死柄木は愛でるように撫でる

「そんなに熱くなるなって、お前を殺すのは望みじゃないんだから」

「何がしたいのっ」

「振り向かせたいだけだ
イレイザーヘッドに向いてる執着を、こちらに向かせたいだけだよ」


それは歪んだ執着だった

私にとって、その感情は邪魔でしかない
でも、悲しそうな死柄木の目を見た瞬間、何も言えなくなった



「ぐっ、待て死柄木!俺が相手になってやる…そいつを離せ!」

「イレイザーヘッド……かっこいいねぇヒーローは」

「ッ……相澤…せんせ…」


相澤先生が無理して動こうとするが、繭の技はまだ解けていない

あれはそういうものだ
"蚕ノ糸 白繭"は、意識を失っても対象を守る

術者が解くか水をかけられるか、それまではあの状態だ



死柄木は相澤先生を無視して言う


「眠る前に言い残すことはあるか?」




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