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【ヒロアカ】ヒーロー嫌いの雄英生徒

第4章 襲撃



「気にならないの?自分の父親がどんな奴なのか」

「興味ない」

彼の問いに即答した

あのクソ男に興味なんてない
生きようが死んでようがどっちだっていい

でも、もう関わらないと決めたのだ



「残念だなぁ、こっちに来てくれれば色々楽しませてあげられるのに」

その言葉に吐き気がした

心からこいつが憎い

USJをこんな風にした死柄木が
皆を襲おうとした死柄木が
相澤先生にこんな事をした死柄木が





心から



憎い










「脳無」

「!」

突然、死柄木が言葉を発し、それと同時に何かが現れた



「やれ」

そういうか否か



"脳無"という大きな怪物は襲いかかってきた





《ッ糸よ!》




急いで糸を生み出し、脳無に引っつける

そして、こちらに来れないように糸を引いた



「こんのッ…」

「すげぇ、脳無のやつを糸で止めてやがる」


そのまま糸を引き続けるも、糸は音を立てて切れていく


駄目だ

こいつの力が強すぎる



(どうしよう…せめて相澤先生だけは守らないとッ……)



《蚕ノ糸 白繭》


背中から白くて柔らかい糸を作り出す
それを制服の下から伝らせて、相澤先生を繭のように包み込む



「おい!何してる!」

相澤先生は叫ぶが、充希には届かない



白い糸が彼を守るように、包んでいく

これは私の技
対象を攻撃から守るための全周防御形態だ


「おぉ、見たこともない個性だな
やっぱりますます欲しくなるよ」

「……」


体が鈍い痛みに襲われてきた
個性の代償だ

私の個性は便利だけど、その分痛みを伴う






「ふぅ……大丈夫、いつも通りにやれば」


深呼吸して体を整える

プロヒーローの誰かが来るまで時間稼ぎしなければ
そしてここにいる皆を守る


見誤らないようにしないと


(落ち着け……怒りに任せちゃだめ)




「さぁ、かかってきなさい
どうせプロヒーローが来ればあなた達は負ける」

「本当にそうか?
じゃあやってみよう」


死柄木が言うと、脳無は襲いかかって来る


「ッ」

「お、紙一重」

パンチを繰り出してきたが、ギリギリで避けた
脳無は速いが、相澤先生に8年も鍛えられたのだから避けれないほどじゃない




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