第4章 襲撃
時は流れ
ある日の朝
ピコン
『今日はUSJに行くから晩飯はいらねぇ』
「……」
LINEが来た
相澤先生からだ
「…」
ベランダに出る
「こういうことは直接言えばいいじゃないですか」
「めんどくせえ」
「いちいち文字打つ方がめんどくさいでしょ」
ベランダでは、相澤先生が飼い猫と戯れていた
「で、USJって夢の国の方ですか?」
「いいや、"ウソ"の"災害"や"事故ルーム"
略してUSJ」
「ああ、そっちですか」
「悪ぃな、夢の国じゃなくて」
「いえいえ、お構いなく
出来ればミニオンとかハリポタのお土産が欲しかったのですがお構いなく」
「…………向こうで何か適当なもんがあれば買ってきてやる」
「ふふ、ありがとうございます」
(よっしゃ☆)
相澤先生を押し負けさせて満足していると
ピコン
「ん?」
またもやLINEだ
「なんだ、お友達か?」
「そうですね、百ちゃんからです」
「八百万か…
へぇー、俺のクラスの生徒となぁ…」
「何が言いたいのか全く分かりませんよ先生」
「チッ」
舌打ちをする相澤先生を放っておいて、LINEの文面を見る
そこには
『今日は校外で訓練しに行きますのよ!
終わったら、充希さんとカフェというものに行きたいのですがどうですか?』
と書かれていた
「……カフェというものって?」
カフェをそんな言い方で言う人なんて初めて知った
カフェはカフェだろう
「まあいっか…」
私もLINEを送る
『はい、ぜひ行きましょう
私のおすすめは大通りの左側にある"Berry"というお店ですよ』
ピコン
「はや」
既読がついて数秒も経っていないのに、もう返信が帰ってきた
驚くも返信を見る
『それはいいですわね!ぜひそこにしましょう!
麗日さん達にも言っておきますわ!!』
「さすが百ちゃん」
彼女の行動の速さに感心する
会話は終わったので、とりあえず携帯を置いて登校準備をした
「んー、今日はご飯かパンか」