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【ヒロアカ】ヒーロー嫌いの雄英生徒

第4章 襲撃




そう叫んでは、駆け出していた


「あ、おい!なんなんだよ!」

爆豪君の声が聞こえるが、答える余裕なんてない





(なんなのよあの男は!
助けて貰ったのはありがたいけど、まさか抱き……)

と、そこでまた思考が停止する



「あー!もう知らない!!」

「充希!?」

そこで、沙織の声がした

慌てて見やると、隅っこで縮こまっている彼女がいた

やっと見つけられた事とさっきのスケベの件もあり、力が抜けてその場に座り込む



沙織が心配そうに声をかけてくる

「だ、大丈夫?」

「大丈夫じゃないですよ沙織!もう、心配したんですから!!」

「う、うん、それはごめん」

「はぁ…………グラウンドで千春が待ってるから行きましょう」

「(コクコク!)」


手を繋いで、今度ははぐれないように外へと出る


「千春どこかなー?」

「もっと真ん中の方かもしれませんね」

「そうかもね
あ、ところで充希」

「なんですか?」

「なんでさっきは顔を赤くして駆け込んできたの?」

「えっ」

「すごく戸惑ってたみたいだからさぁ…」

「…………」


沙織の言葉でスケベ爆豪を思い出す















『怪我は』











あの時、爆豪君はそう言ってやんわりと腰の辺りに手を回したのだ

今になって思い出したが、あれはなんだか




(変態め!今度会ったら個性で裸に剥いてやる!!)





糸仲 充希 15歳

彼女は、男経験がない








「変態に痴漢されただけですから平気です
それより、千春を探しましょう」

「!?……………………充希、警察行こう」








そしてまた、免疫もない



(〜っ、思い出したらまた顔が熱くなってくる……)



だから、男の子に強く抱き締められるのは、彼女にとってキスも同然の行為なのだ







「とりあえず次会ったらぶっ殺します」





それを見た親友、沙織は充希が殺人事件を起こしてしまわないか数日間ヒヤヒヤしていたのだった



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