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【ヒロアカ】ヒーロー嫌いの雄英生徒

第4章 襲撃



昼休みになった



「やー、此度も充希のタコさんウィンナーを堪能出来ましたなぁ千春氏?」

「その通りですぞ沙織氏」

「何言ってるんですかあんた達は」

「だって充希がタコさんウィンナー食べてるのが面白いんだもーん」

「そうそう、意外なんだよねー」

「???」


ただ普通に用意したお弁当の中に入れておいた普通のタコさんウィンナーを普通に食べる事のどこが面白いのか

意外性なんてどこにもない気がするが









その時


ジリリリリリリリリリリ!!


「「!」」


なんだ?


「何?アラーム?」

「放送室から鳴ってる…」

「…」

突如、けたたましいほどのアラームが校舎内に鳴り響く


「きっと何かあったんですね」

「でも、何が?
不審者でもやってきたりとか?」

「さあ、それは分かりませんが
まあ、皆避難しているようですし私達も行きましょう」

「「(コクリ)」」

充希の言葉に、2人は素直に頷いてくれる


そして、荷物も何も持たずにただ廊下へと出た





























「ちょっと千春!そっちじゃない!」

「ああもう!皆してぶつかってくるの鬱陶しい!!」


人の流れに沿って避難するものの、やはり生徒数が多いだけあって中々外に出るのは難しい

さっきからずっと、ぶつかったり押されたり踏まれたりしてばかりだ




「大丈夫ですか千春?」

「はぁ、はぁ……うんっ、平気…」

「良かった……沙織は大丈………!?」

「え?なに?」

「………いない」

「え?」

「沙織がいない!」

「えぇ!?」

「どこかではぐれたんですよ!」

「ちょ、ちょっとそれやばいよ!探そ探そ!!
沙織ー!!」

「沙織ー!!出てこないとぶっ殺してやりますからね!!」

「それじゃ絶対出てこないよ!!」

「脅迫でもして無理矢理出てこさせるんです!!」





そうやって、沙織の名前を呼びながら探していると


「いた!」

「え!いたんですか!?」

「あっち!」


千春がどうやら見つけてくれたようだ

彼女が指を指す方向を見ると、確かに沙織がもみくちゃにされてこちらに手を振っている

小さいながらも「充希!」「千春!」と、名前を呼んできているのが聞こえた




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