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【ヒロアカ】ヒーロー嫌いの雄英生徒

第3章 1年A組の彼等




デクと呼ばれた緑の男の子はこちらに笑顔でやって来る


「良かったぁ、無事に救出できたんだね!」

「お前の作戦通り、上手くいった
これで俺達が合格出来たぞ」


どうやら彼のアイデアらしい
プロヒーロー相手に通じる作戦を考えるとは、中々凄い




「一番乗りは緑谷達か」

相澤先生がこちらへとやってくる
人質が居なくなった今、これ以上の戦闘は無用
そう判断したのだろう


「相澤先生!これで合格しましたよね!」

「ああ、緑谷、麗日、障子、常闇、蛙吹、そして轟
この6人は良くやった」

「やったぁ!
やったよ梅雨ちゃん!」

「えぇ、良かったわお茶子ちゃん」


合格者と呼ばれた彼らは歓喜に喜んでいる

「……………」



それを見て、なんだか心がザワザワした












「ふざっけるなよ……」

「え?」

ドスの効いた声が響く

それは、例の金髪君のものだった


「俺が不合格で、デクが合格だあ?
ナードのデクなんかにっ……」

彼は手から火花のようなものを出して怒っている

「おい爆豪、一旦落ち着……」

「うるっせぇんだよ相澤ぁ!」



その途端、彼はありったけの爆発を起こした


「糸仲さん!!」



それは、炎玉となってこちらにやってくる

「!」


突然だったので避け切れない

このまま当たると思った時



ドゴォォォ!!!



「!!」

強い風が吹く

生暖かい風やら冷たい風やら、おかしな空気が流れ込んできた



恐る恐る目を開けると、またさっきの氷があった
炎玉からの盾になるかのように、私の前に作られている



「轟くん!」

緑の男の子が叫ぶ

すると、木陰から男の子が現れた


白と赤に分かれた髪に、火傷跡のような傷が顔に出来ている



「ちょっと爆豪ちゃん!糸仲ちゃんに当たったらどうするの!」

蛙の女の子が叫ぶも、金髪君は変わらず不機嫌そうにしている



ビキッ

(何なのあいつ…)


悪びれもせずにスンとしているその態度に、思わず苛立ってしまう


「爆豪、お前自分が何したか分かってんのか?」

「ケッ」

「……後で教室に来い」




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