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【ヒロアカ】ヒーロー嫌いの雄英生徒

第3章 1年A組の彼等



そんな事は有り得ない
去年はそんな訓練なんて無かったはず
でも、今年は何故かある
しかもこんな大掛かりな訓練が

それに人質役が必要で、わざわざ私を雄英に入学させて、それで私をここに連れてきて




ならもう、確信せずにはいられなかった






その時


「! 来るぞ」

「あ」

誰かが凄い勢いで近付いてきた



「っ本当にこれでいいのか爆豪君!!」

「ああ、俺がすぐにぶっ潰してやんよ!!」


なんだか、眼鏡をかけた優等生みたいな人の上に、先程の金髪が乗っている
おんぶされているのだ


(何あれ?)





「!」

すると、また横から何かが現れた

「ごめんね先生!!」

あの、イヤホンの女の子だ
反対側には金髪、というか黄色い髪の男の子もいる

「うぉぉぉ!!」

「なるほど、錯乱して爆豪で俺を討たせるつもりか」

相澤先生は静かにそう呟いた
彼らにそれは聞こえなかったようで、そのまま突っ込んでいく



「………無理だね」

そう言うか否か

相澤先生は、すぐさま捕縛布で2人を縛る


「単純だな、こんな作戦じゃ、人質は救えないぞ」

「くそっ!」

捕縛布は黄色い髪の男の子の全身を縛り、反対側はイヤホンだけを縛っている
おそらくあのイヤホンが個性なのだろう

2人は動けなくなってしまった


「お前ら2人は詰みだ
上鳴の個性で攻撃するなら別だが、そうすると耳郎にまで被害が行くぞ」



計算して動いていたらしい
にしても、ヒーローを人質にして個性を封じるとは

「相変わらずのやらしい戦法だなぁ……」

「なんか言ったか?」

「別になんでもありませんよ〜」


まあ、さすがはプロヒーローだ
個性を使わずに、着実に弱点をついている




「うわぁぁ!」

「!」

また誰かが現れた
小柄な男の子だ


彼は頭からボール状の何かをもぎって相澤先生に投げつける


しかし



ギッ!


「あ!実が!」

彼の個性は消えてしまった


そしてそれは、相澤先生によるものだ

「闇雲に攻撃するな」

髪が逆立ち、目は赤く光っている

これこそが相澤先生の個性だ




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