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【ヒロアカ】ヒーロー嫌いの雄英生徒

第3章 1年A組の彼等



「ふ、ふふ、あはは!」

その様子が面白すぎて、うっかり素で笑ってしまった


しかし、もちろんそんな事を言われた相澤先生は良い気なんてしない
隣で今にも私を殺してきそうな勢いで睨み付けてくる


「何笑ってんだお前…
何が妻だ、えぇ?!」

「安心してください、先生みたいな人が夫なんて嫌ですから」

「俺もお前みたいな嫁は願い下げだクソガキがッ」

「あはは」



振られてしまった
まあ振られたとこで痛くも痒くもないが



が、こんな会話をしても尚、ほとんどの生徒は未だ頭を抱えて混乱している

(ちょっとやりすぎちゃったかな?)

とりあえず誤解を解こう



「えーっと、改めて自己紹介しますね
C組の糸仲 充希と言います
あと、私は決してこのニートヒーローの妻なんかじゃないので
自分から言っておいてなんですが、誤解しないでください
どうぞ仲良くしてくださいね?」

そう言うと、皆安心したかのように力を抜く

やはり本気にしていたようだ
嘘に決まっているのに……



「まあ確かに、ウチらと同い年で相澤先生の妻はないよね」

イヤホンのプラグが耳から伸びた女の子が言う


その通りだ
この年で結婚とか有り得ない

しかも相手が先生とか、吐き気がする








「つーかなんで俺らは居残りさせられてんだよ」

そんな中、1人の生徒が声を発した


金髪のトゲトゲした髪
鋭いつり目の瞳

見た目からして不良っぽい生徒は、放課後に残されたことが不満だったようだ


「それは俺が充希を連れてきたのと関係がある
全員着いてこい、特別授業だ」

そう言って、またもや何も話さないで彼は行ってしまった






「「………………」」

誰も喋らない

急にやって来て、挙句に相澤先生の嫁だなんて嘘っぱちをついた充希に話しかけにくいのだろう


別に構わないが、このままでは彼らがめんどくさい事になる


「…………行きます?」

とりあえず声をかける

すると、皆顔を見合わせて、一緒に着いてきてくれた









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