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49番目のあなた【D.Gray-man】

第8章  前兆





ぱふっ









ティキは、すみれの唇にキスを落とそうとするも

「んーっ!?(何してんの!?)」

「いやいや、こっちのセリフだよ?!」


すみれの両手は、ティキの唇(顔の下半分)を覆い、ティキからのキスを阻止していた。


「ぷはっ

何って………キス?」

見てわかんねえ?と、ティキはすみれの両手を自身の顔から外す。

「いやいやいやいや。そうゆうのはね、ちゃんと恋人同士でしようね…ッ!?」

「恋人同士ねぇ…じゃあすみれが俺の恋人になる?」

「いやいやいやいや…!!ならないよッ?!」


キスって、そんな軽いノリでする?!
恋人ってそんな簡単なノリでなる?!!
そうゆう人達もいるだろうけど!
私は、しないからね?!

それに先程ディックの相談したのだから、私に気になる異性がいること、わかるよね?!
わかった上で、しようとした?!
えええええ?!

どうやらティキにとって、キスは挨拶程度のものらしい。



「それにしても、よく止めたなあ…この間は眼帯くんに止められたけど。」

「…ッ!!」

前回もキスをしようとした素振りがあったが、どうやらすみれの勘違いではなかったようだ。

「はぁ〜残念、キスくらい…」と、ティキが不満そうにぼやいている。



ふと、ディックとの会話を思い出す。




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『もっと危機感持った方がいいんじゃねーの?』


そして、自分の発言も思い出す。


『うんうん、私も大人だからね。自分の身は自分で守るよ。』



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「…じっ、自分の身は!自分で守らないとねっ」

ディックに何気なく言ったことであったが、きちんと有言実行できたことにホッとする。


「固いねー。じゃあ、これは許してな?」



ちゅっ







軽いリップ音を立て、すみれの手の甲にキスをする
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