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49番目のあなた【D.Gray-man】

第1章  再会




「ーーはぁッ はぁッ」


早く、早く帰ってきた仲間の所に行きたいのに。
息だけは荒く上がり、早く走れない足はもつれて転びそうだ。
運動不足の体にムチを打つ。
仲間が帰ってきた広場へーーー


そこには100を越える棺が並べられていた。



黒の教団に所属して、こんな大勢の死者を目にするのは初めてだった。
助かった人達はいるものの、皆重軽傷を負い傷だらけだ。

広場からは消毒液の匂いと、悲痛な泣き声と


焼け焦げた匂いと、死臭の匂いがした。



どうして仲間が死ななきゃならないんだ。
何をしたっていうのだ。
全部、AKUMAと千年伯爵がいるせいでーー




「……っ 」

涙が溢れそうになる。




「泣くな。」

リーバーの怒りと悲しみを含む声が聞こえた。

「命を賭けて立派に戦ってきた仲間に、そんな顔を向けるな。しっかり立って、敬意を払え。」

リーバーに従い、科学班は胸に手を当て頭を下げる。
還ってきた仲間達に敬意を払った。


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