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49番目のあなた【D.Gray-man】

第1章  再会



「お…おはようございますっ!」

「またジョニー達と寝落ちしたな」

ハァとため息と共に言われる。
慌てて身形を整えようと立ち上がると、ふぁさっとブランケットが肩から落ちた。

ああ、だから暖かかったのか。
ジョニーかタップが掛けてくれたのかな。
リーバー班長が私の顔を凝視している。
私にだけ聞こえるように、ボソッと話しかける。

「…すみれ、顔がよだれと涙で、すごいことになってるぞ。」

「!?」

ついでに鼻水も、なんて言われて。
慌てて目と口と鼻をサッと袖で拭う。
は、恥ずかしい!

「まだ始業時間よりだいぶ早いし、顔洗って朝飯食べて来い。」

見渡せば班員は、まだ数人しか居ない。

「で、でも…」

まだ仕事が残っている。思わず口籠っていると、

「頑張ることと、無理をすることは違うからな。」

ビシッと厳しく指摘され、早く行って来いと促される。

「すぐ戻ります。すみません」

ペコッと頭を下げて、その場を立ち去ることにした。


「ジョニー、タップ!お前らもいい加減起きろ!」


ゴンッ 


書類と文献の山のに埋もれて見えない彼らを起こす声と、鈍い打音が立ち去り間際に聞こえた。
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