第1章 再会
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夢を見た。
数年前、命を助けてもらった少年の夢。
彼は無事だろうか。
怪我はしなかっただろうか。
ふと、彼の笑った顔が見えた気がした。
涙が溢れる。
だけどなんて嬉しいんだろう。
ふわふわ ふわふわ
快い、夢見心地
優しく、覆うように抱きしめられてるよう。
ずっとこのままでいられたrーーーーーー
「おーーーい!すみれ!
起・き・ろ!!寝落ちしてんな」
「んあ?!」
我が上司、リーバー班長の怒号で目覚める。