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49番目のあなた【D.Gray-man】

第15章  繰り返すモノ




ーーーガタンゴトン

ーーーガタンゴトン




汽車が動き出す。
緑豊かな山の景色から、水平線の見える海の景色へ猛スピードで移り行く。


任務で世界各国を訪れるのは大変さね。
オレはブックマンなんで、元々そういう日々だけど。
でも、今回はちょっと…


「つっかれたー」


AKUMAとの戦いに加え、この長距離移動。
疲れが溜まっていることもあり、汽車の規則的な揺れがうとうとと眠気を誘う。


(いつになれば、戦はなくなるんだろ…)



まるで、押しては返す波に抗っているようで

何もかも無意味なんじゃないかって、思えてくる。



(なんっつーか…)


寂しい。


虚しい。












































微睡む意識で、ふとすみれを思い出す。



『……怪我、しないでね?


ーーーーいってらっしゃい!』


感じたことのない違和感 これはなんだ?


むず痒いような

くすぐったいような


(嫌いじゃない。この感じ…でも、)


答えを導いては、イケないようなーーーー








オレは睡魔に襲われるまま、眠りについた。






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