第2章 再び
(こんなんじゃ、駄目さ)
気持ちを落ち着かせるために、コムイの話に耳を傾ける。
あ、俺とじじいは同じ部屋なのね。
今までもそうだったしなー
しかも二段ベッド…俺は上がいいさー
そんなことを考えながら歩を進める。
白衣の奴らも多いなあと思いながら教団関係者とすれ違っていく。
エクソシストとやらの入団は稀らしい。
チラホラ視線を感じる。
気持ちも落ち着いて、いつも通りの調子にーーーー
「ーーーーーディック」
二度と聞くことはなかったはずの、
捨てた名を呼ばれた。
ドクンと、心臓が跳ね上がった。