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その秘密は図書室にて

第4章 意外な一面


「と、解けたぁ…」
「うん、なんだやれば出来るじゃん!」
あれから今日で3日目。悠弥の放課後スパルタ授業のおかげで、瑞希は苦手な数学がだいぶ分かるようになった。
「これであとは本番しっかりやるだけだね」
悠弥は満足そうな表情で言う。
ここまで至れり尽くせりやってもらったのだ。瑞希はちゃんと結果を出さなければならない。
「堀口くんて教え方凄く上手だね。……怖いけど」
「ほんと?……俺そんなに怖いかなぁ?」
悠弥は首を傾げている。自覚がないのは相変わらずみたいだ。
「でも本当に助かりました!ありがとう!」
瑞希が言うと、悠弥は照れたようにそっぽを向いた。
「…ね、倉本さん今日はもう暇?」
「? 特に用事はないかな」
「じゃあさ…」
悠弥が瑞希と向かいあう。

「ちょっとこの後、俺に付き合ってくれない?」
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