• テキストサイズ

その秘密は図書室にて

第4章 意外な一面


「瞬!珍しいね」
「おー、生徒会の帰りにちょっとな。……ふーん」
瞬は悠弥と言葉を交わしながら、瑞希のことをじろじろ見ている。
「なあ悠弥、この子が噂の彼女?」
「ばっっ……違うって!ただの友達…だよ!!」
「ち、違いますただの友達ですって!!」
瑞希と悠弥は揃って顔が真っ赤になってしまう。そんな2人を見て瞬はニヤニヤしている。悠弥とは逆で、かなり社交的な性格らしい。
「いやぁ、じゃあここでなにしてたの?」
「………倉本さんの勉強の付き合い」
悠弥が顔を背けながら言うと、瞬は驚いた顔をした。
「悠弥が?勉強を?」
そして瑞希に向き合う。
「こいつ、超スパルタだったでしょ?まあ、教えて方も超分かり易いんだけどね。……俺は赤点を取りそうなときでなきゃ、こいつには教わりたくないなぁ」
実際瑞希はそのとうりなのでなんとも言えない。
「俺、そんなスパルタだった?」
悠弥が怪訝な顔で此方をみる。…どうやら自覚がないらしい。
「って、忘れてた!俺本返しに来たんだよ!これこれ」
瞬は唐突に鞄の中をごそごそと漁ると、一冊の本を取り出した。
「!!それはっ…!!!」
/ 46ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp