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その秘密は図書室にて

第2章 図書委員


「なんだ…堀口くんかぁ」
「驚かせちゃってごめんね、はいこれ。」
悠弥が差し出す本をありがたく受け取る。
「この本前から読んでみたかったんだ!なかなか機会がなくて」
「この本なら俺も読んだよ。ネタバレになっちゃうから内容の感想は言えないけど、なかなか面白かった」
悠弥はいつもより生き生きしてるような表情で言う。口調もどこか軽やかだ。
「本当に本好きなんだね」
「まあそうじゃなければわざわざ図書委員にならないよ」
そうでしょ?とでもいうように首を傾ける。
「今度お勧めのやつがあったら教えてね、俺も色々あるし」
「うん!」
堀口くんと……というより、単純に好きなものを共有出来るということに瑞希は嬉しくなった。
「それじゃ………あああそうだ!!!」
いきなり大声を出したので悠弥が驚いたようにこちらを見た。
そう、堀口くんに用事があって来たんだった。
「堀口くん、聞きたいことがあるんだけど……」
「うん?」
「一宮瞬くんについて、…友達だよね?」
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