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その秘密は図書室にて

第2章 図書委員


瑞希は運よく誰にも会わずに図書室まで辿り着いた。
そっと中を伺うと、明かりはついているものの誰もいないようだ。
「よかった〜」
「倉本さん?」
ほっとしたのも束の間、突然後ろから声をかけられ瑞希は飛び上がった。
「ほほほ堀口くん!?!?」
「悠弥でいいって…まあ呼びやすいならなんでもいいんだけどね」
悠弥は苦笑しながら瑞希にむかって右手にあるものを差し出した。
「私の携帯っ!!」
「すぐに出てっちゃうんだもの、落として行ったのも気付かずに。戻ってくるだろうとは思ってたけどね」
無事持ち主が来てよかった、という表情の悠弥に、瑞希は真剣な顔つきで言った。
「携帯はありがとう。でも……、
さっきのこともそう、説明してくれない?」
「そうくると思った」
悠弥もどこか真剣な表情になった。
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