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その秘密は図書室にて

第2章 図書委員


「それでは今日の集まりはここまでね~、帰っていいわよ」
その言葉で弾かれたように瑞希は席を立つ。
(あの女子達に絡まれる前に出なきゃ…)
頭の中はそのことでいっぱいいっぱいで荷物を抱えながら小走りで昇降口まで向かった。
「あっ…」
瑞希は外を見て呆然とした。
なかなかの勢いで雨が降っていたのだ。
天気予報を信じた瑞希は傘を持っていない。
(どうしよう…そうだ携帯…っ!)
携帯を取り出そうとスカートのポケットに手を入れると、
「ないっ…!!」
慌てて探すが見つからない。瑞希は唇を噛んだ。
「落としたとすれば…」

図書室…

ふー、と深呼吸すると、女子達に会わないよう回り道を選んで、図書室へ向かった。
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