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その秘密は図書室にて

第2章 図書委員


先生の長〜い自己紹介の後、担当の曜日決めが始まった。
図書委員は各学年8人ずつ。
1年生は慣れないため3年生と基本1人ずつペアになる。そして朝の貸し出し担当だ。
2年生の担当はお昼で、1人の所が2、2人の所が3できることになる。
「堀口くん、一緒にやらない?」
「なに言ってんの!私と一緒にやろうよー?」
瑞希がちらりと見ると、堀口くんを囲んで女子達が口々におねだりしている。
堀口くんといえば変わらず爽やか笑顔で応じている。
ただ、ちょっと困っているようにも見えた。
「ほら、うるさーい!先生怒りますよ!?月曜日やりたい人ー?」
全然怒っているように聞こえない声を張り上げる。
ただ、誰も手をあげる素振りがない。
いっか、月曜日で。
「はい、やります!」
「倉本さんね!……そうだなー月曜日は忙しいことが多いからもう1人いると嬉しいなー」
取り敢えず今日の役目は終わったので、瑞希はほっと手をおろす。
「はい、俺がやります」
ざわっと部屋がどよめいた。瑞希もぎょっとして後ろを振り向く。
その声の主は……
紛れもなく堀口くんだった。
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