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【ヒロアカ】幸せな恋の諦め方【轟焦凍】

第6章 見直しと壁【原作編(雄英体育祭)】



 気を取り直して観客席に戻ると、凄い盛り上がりも見せていた。

「沙耶、遅い。もう始まってるって」
『ご、ごめん!』

 あまりの混み具合で自分の席を見つけるのに時間がかかってしまった。
 
「誰が勝つと思う?」
『え…どうだろう』

 状況がどうなっているのか確認する必要があった。

《さあ各チームのポイントはどうなっているのか?7分経過した現在のランクをスクリーンに表示するぜ!》

 丁度画面にポイント別で順位が一覧と記載されている。

《あら?ちょっと待てよコレ。A組緑谷以外パッとしてねってか…、爆豪…あれ!?》

 意外にもA組とB組の接戦が続いているみたいだった。第一種目で上位だった轟くん、爆豪くん(?)も少し順位が下がっている。ましてや爆豪くんに関しては、0ポイントになっている。どうやら一瞬でB組の人に鉢巻きを取られていた。

「んだてめぇコラ!返せ殺すぞ!」
「ミッドナイトが第一種目と言った時点で予選段階から極端に数を減らすとは考えにくいと思わない?」

 おそらく現在2位のB組の生徒の人なのだろうか。彼を目にするのは初めてだ。

「おおよその目安を40位以内と仮定しその順位以下にならないよう走って後方からライバルになる者たちの個性や性格を観察させてもらった」
「クラスぐるみか、」
「まあ全員の総意ってわけじゃないけどいい案だろ?人参ぶら下げた馬みたいに、仮初めの頂点を狙うよりさ」
「あ、あとついでに君、有名人だよね?ヘドロ事件の被害者。今度参考に聞かせてよ。年に一度ヴィランに襲われる気持ちってのをさ」
「切島ぁ…予定変更だ。デクの前にこいつら全員殺そう」

 爆豪くんの顔がど怒りを増しているのがわかる。ここからどう巻き返すのかは彼の策略次第になるだろう。どうなるか気になる中、

《さあ残り時間半分を切ったぞ!》
《いよいよ騎馬戦は後半戦に突入!予想だにしないB組隆盛の中果たして1000万ポイントは誰に頭を垂れるのか!》

「そろそろ奪るぞ」

 反対側では緑谷くんと轟くんのチームが張り合いが続いていた。

「無差別放電130万ボルト!」

 電気の個性を使った生徒による電撃攻撃は凄まじく、その間に轟くんの氷が地面へ広がっていた。

(強いな…轟くん)

 第一種目でも思ったが、彼の実力は無個性の自分でもわかるほど格別だった。
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