第5章 出会いと再会【原作編(入学)】
雄英高校は、主にヒーロー科は入学試験は筆記、実技演習試験とされているが、普通科の場合は、一般的な高校と同じで、筆記試験がメインになってくる。(ヒーロー科から落ちて普通科に入った人たちはまた別の話だが)
また、面接が個別にあるらしく、身だしなみや面接の事前練習をしっかりとする必要があった。
父はおばあちゃんの事や、海外事業で手が空いていないので、これらをすべて自分で調べて臨むのは中々大変だったが、先生の力も借りてようやくここまでたどり着くことができた。
受験はとりあえず無事終了したが、問題は面接だった。何せ初めてという事もあって、面接当日はかなり緊張していた。震えを落ち着かせるために人を3回書いて飲んだりしていた。自分の番号札が呼ばれている声が聞こえ、硬直したまま立ち上がる。
『は、はい。』
ドアの前まで静かに歩き、ノックを3回すると、入ってきていいという言葉が聞こえてきたので、『失礼します』と答えてドアを開けた。
『凝山中学出身、一条沙耶と申します。本日はよろしくお願いします。』
「そんな固くしなくて大丈夫さ!」
すると明るい声が聞こえる先を向かうと、ネズミのような外見の方がいらっしゃって思わず目が点になってしまった。横には綺麗な女性の人が座っていた。
「やあ、こんにちは!君の事は聞いていたのさ!」
「どうぞそちらへ座って、」
手振りで座る椅子へ案内していただき、その椅子に座ると、正面のお二方が自分をじっくり見つめていた。
「今回の君の面接を担当する校長の「根津」さ!」
「同じく今回の面接を担当する「ミッドナイト」よ。よろしくね。」
まさか校長自ら直々に?しかも、横にいる女性は本物のヒーローだ。流石ヒーローを育成する学校らしい。こんな私に時間を割いてもらうなんて光栄なことだ。
「君みたいな生徒は中々珍しくて驚いてしまったのさ!早速だけど、我が雄英高校に入学したいという志望動機を聞かせてくれないかな?」
『はい、私の志望動機は‥‥』
色々驚きはしたものの、私は自分が用意した内容を話していった。志望動機や自分の長所や短所、高校でやりたいこと、将来の夢について着々と答えていった。
「君の意思はわかったのさ!最後にいいかな?」
『はい。』
「君は個性についてどう思ってる?」
その質問に思考が止まってしまった。
