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【ヒロアカ】幸せな恋の諦め方【轟焦凍】

第11章 逃走と真実【原作編(合宿/神野)】



オールフォーワン。

まさか本当に存在していたとは、

オールフォーワンへの脅威もそうだが、俺は内心穏やかではなかった。

今は安静な所にいるみたいだが、それでもアイツが危険であることには変わらない。

色々と聞きたい事も山ほどあるが、まずはアイツを救い出すのが最優先だ。

混乱の状況の中、俺だけでもアイツを助ける事ができないか。そんな無茶な思考になろうとしていた時、


『‥‥っ!』


駄目だと言わんばかりに、飯田と八百万に止められた。

状況は一変し数々のヴィラン、爆豪、そしてオールマイトがその場に登場した。

「全てを返してもらうぞ!オールフォーワン!」
「また僕を殺すか?オールマイト!」

オールマイトとワンフォーオールの一騎討ちになっていた。


「ずいぶん遅かったじゃないか。バーからここまで5km余り。僕が脳無を送りゆうに30秒は経過しての到着…衰えたねオールマイト」
「貴様こそ何だその工業地帯のようなマスクは。だいぶ無理してるんじゃあないか?」
「6年前と同じ過ちは犯さん。爆豪少年を取り返す」
「そして貴様を今度こそ刑務所にブチこむ!貴様の操るヴィラン連合もろとも!!」
「それはやる事が多くて大変だな。お互いに」

会話をしながらとはいえ、お互いのスピードが速すぎて追いつけない。

「「空気を押し出す」+「筋骨バネ化」「瞬発力×4」「膂力増強×3」この組み合わせは楽しいなぁ。増強系をもう少し足すか…」

オールマイトの邪魔をしながら楽しそうにしているワンフォーオールは黒霧に指示を出し、ヴィランたちを逃がしている。

爆豪も囲まれて逃げれる状況じゃない。

「SHIIIIIIT!!!」
「させないさ。その為に僕がいる」

本来であれば戦う事が許されない俺たちは、その場を見つめる事しかできないのがどうも歯がゆかった。

その時、緑谷が言葉を紡いだ。

「飯田くん!みんな!
「ダメだぞ緑谷くん…!」
「違うんだよ。あるんだよ!決して戦闘行為にはならない、僕らもこの場から去れる。それでもかっちゃんを救け出せる方法が!」
「言ってみてくれ」
「でもこれはかっちゃん次第でもあって…」
「この策だとたぶん僕じゃ成功しない。だから切島くん。君が成功率を上げるカギだ。」

爆豪奪還について緑谷の説明を聞いた。それと同時に、

俺は一条の事をどうするか考えていた。
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