第1章 入学式ープロローグー
「ミスディレクション…手品などに使われる人の意識を誘導するテクニック…(以下略)」
それを聞いたカントクはハッと息を飲む。
(元帝光中のレギュラーでパス回しに特化した見えない選手…!!噂は知ってたけど実在するなんて…!!」
『キセキの世代』幻の6人目(シックスマン)!!
黒子に気をとられていた二年生は火神にボールが渡った事に気が付かなかった。
「あっ!!」
「火神!!」
得点ボードを見れば…
「うわあ!!信じらんねェ!!一点差!?」
二年生はもう、パニックで慌てていた。
「ったく、どっちか片方でもシンドイのに…」
そしてパスミスをした、ボールを黒子がキャッチ。そのまま、ドリブルでゴールまで突っ走る。
(あ、そう言えば…黒子って)
黒子がレイアップでシュート決めようとしたが…
ガボッ
ブロックもいない場面で外した。だが、その外したボールを火神が再び拾い、ダンクで決めた。
「ちゃんと決めろタコ!!!」