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女の私の憂鬱 ー高校編ー

第1章 入学式ープロローグー


放課後ー

「よーし全員集まったなー一年はそっちな」

放課後、そうそうバスケ部入部希望の一年生は体育館に集合。ついでに俺も黒子についてきた。

(へー結構、いるんだな~バスケ部入部希望者)

集まった人数に関心しながら男子達の噂話に耳を傾ける。

「なあ、あのマネージャー可愛くねー?」

「二年だろ?」

「けど確かに!もうちょい色気があれば…」

「だアホー違うよ!」

噂話をしていた男子達に先輩の鉄拳が飛ぶ。

「ぁいて!」

さっき、噂をされていた二年の女子の先輩は一年生の前に立ち、驚きの言葉を発した。

「男子バスケ部『カントク』相田リコです、よろしく!!」

「「ええ~!!?」」

一年生は当然、びっくり。

(そりゃあ、誰でも驚くわな…女子がカントクなんだもんな)

「あ、それと…」

すると今度は俺の方を見て、手招きをしてきた。体育館の壁に背を預けていた俺は壁から離れ、カントクの隣に移動した。

「今年からマネージャーも入ったわ!」

「氷童椿です、よろしく…あ、因みに立派な女です」

名前と…一様、性別も付け加える。何故かホッとした表情してる男子達はなんなんだ?まだ、困惑している男子がカントクの後ろにいる老人を指差した。

「ありゃ顧問の武田センセだ」

見てるだけ(笑)と付け加える。アリなのかよ?と言った表情を見せる一年生。

「じゃあ、まずは…」

一拍おいてから。

「シャツを脱げ!!」

「「ええええ~!!?」」

またもや、驚きの声。俺は隣で笑いを堪えるのに必死だった。

そして皆、素直にシャツを脱いだ。

「…なんだコレ…」

カントクはシャツを脱いだ一年生達の上半身をじっくり観察してから。

「キミ、ちょっと瞬発力弱いね、反復横とび50回/20secぐらいでしょ?バスケやるならもうチョイほしいな」

「キミは体カタイ、フロ上がりに柔軟して!」

「キミは…」

一人一人にカントクはずばりと弱点とそれを補う為の課題を出したのだった。

(へぇ…すげぇな…)

俺と同じ事を思ったのだろう、一年生達はポカンと口を開け、茫然としていた。

「マジ…!?合ってる…」

「どゆこと!?」

「てか体、見ただけで…?」

その疑問に答えたのはカントクではなく男子の先輩だった。

「彼女の父親はスポーツトレーナーなんだよ」

(スポーツトレーナー?)
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