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女の私の憂鬱 ー高校編ー

第1章 入学式ープロローグー


するとカントクが体育館に沢山の女子のギャラリーがいるのに気がついた。

「え!!?なんでいつの間にギャラリーできてんの!?」

俺はこのギャラリーの先頭を見た。

「こんなはずじゃなかったスのにー」

とよく聞き慣れた声が響いた。嫌な予感は当たるものだ…

「あいつっ!」

「お久しぶりです」

黒子の挨拶にキセキの世代、黄瀬涼太が顔を上げる。若干、笑みが歪んでいる気もするが気にしない。

「あのー五分待ってもらっていいスか?」

女子達にサインを書きながらそう言った。


******************


「やっと終わったっス…」

「やらなきゃいいのによー!!!」

「なんで椿ちゃん、体育館の端にいるの?」

カントクは俺を見ながら呆れながら聞いた。体育館端にいるのは勿論、黄瀬対策だ。

「つ・ば・きっちぃいいいいい!!!!逢いたかったっスよぉおおおおお!!!!」

「ぎゃぁあああああ!!!くんなー!!!!」

遅いかかってくる黄瀬から逃げ回る。その後を手を広げながら追い掛けてくる黄瀬。

「メールなんで返してくれないんスかー?!!あ!もしかして恥ずかしくて返せないんスかー?!!そんな椿っちも可愛いっスけどー!!!」

「一日、何通も送ってくるやつがあるかー!!!!」

その光景を眺めながら皆が思ったこと。

氷童(椿ちゃん)、大変だな…←

待つこと数分、俺が捕まりました。黄瀬の腕の中、半ば屍と化した俺がいます。

「な、なんでこんなところに…?」

「次の相手、誠凛って聞いたんで黒子っちに挨拶と椿っちを愛でに来たんスよ」

「後者はなんなんだよ…」

先輩の突っ込みもスルリと交わし、黒子を見る。そこから黄瀬と黒子のコントが始まる。

「中学の時、一番仲良かったんスもんねー?」

「…普通でしたけど?」

「ヒドッ!!」

黄瀬の紹介も挟み、再びコント。毎回、黒子の反応が楽しすぎて頬が痛くなる。

「それで…椿ちゃんとの関係は?」

「こいびtry((グハッ!」

「すんません、カントク、こいつ警察に付きだしてきます」

「つ、椿っち!いいじゃないっスかー!!一緒にお風呂に入った仲でしょー」
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