第1章 入学式ープロローグー
次の日
「キセキの世代がいるとこと練習試合、組んじゃった」
カントクがとってもいい笑顔でそう口にした。
俺達は唖然とするしかなかった。
「え…?マジ?」
「そうよ~対戦校は海常高校よ」
その学校名を聞いた瞬間、黒子と顔を見合わせた。
黒子も同じことを思ったのだろう。
「海常高校は今年、キセキの世代の一人、黄瀬涼太を獲得したところよ」
今度は火神がこっちをチラリと見た。
「相手にとって不足はないわ!」
「いやいや、だからっていきなりそんな格上かい」
「しかも黄瀬涼太ってモデルやってるんですよね」
どこから持ってきたのか一年生の男子が雑誌(月バス)を見ながら、そう言った。
「モデルもやっててスポーツも出来るなんて…世の中理不尽だよなあ~」
「それ、言うなって」
俺は皆の話を聞きながら眉を寄せた。
嫌な予感しかしないなあ…