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【アクナイ】滑稽でも君が好き【短編】

第2章 拝啓、ロボットさんへ【イグゼキュター】



「カーディ!あぁあ助けて!何か話通じないの!」

「先輩は話通じないですよ?」

「うん凄くザックリ酷い事言うね、アドナキエル…」


後ろからひょっこり顔を覗かせたのは同じサンクタ族のアドナキエルだった。
私に笑いかけるや否や、次にイグゼキュターに片手を上げて微笑みかけた。


「こんばんは、先輩。さくら関連の任務ですか?」

「はい。護衛するようにとドクターから仰せつかっております」

「そうなんですね!じゃあさくらも安心できますね!」

「24時間はしんどいので助けて」

「24時間べったりなの!?…へぇええー…!」

「カーディ。お願い。そんなキラキラした目しないで…何にもないから…100%ないから…」

「楽しそうですねー」


あくまで他人事の二人である。助けてくれそうにない。
諦めて盛大な溜息を吐き、二人に別れを告げることにした。


「今日は、もう…寝る…おやすみ二人とも」

「ん!じゃあまったね~!イグゼキュターさん!さくらちゃんをよろしくお願いします!」

「お願いします!」

「はい」


何のお願いだ、と苦笑いしてからひらりと手を振って歩き出す。
相変わらず私の一歩後ろを歩いて来ているが…


「…本当にご自分の部屋に戻られないんですか…?」

「はい。傍にいないと守れませんので」

「…ベッド一つしかないんですけど」

「私の事はお気になさらず。ただ、さくらは日常を過ごしていればそれでいいのです」

「…私が君の立場だったなら嫌だからホント、明日は直談判行きましょうね…」


兎に角、明日は一番にドクターに会いに行くことを決意した。


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