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魔法学校ツイステッドワンダーランド

第1章 はじまりは


「……というわけでですね。貴方もこの学園で生活することを許しましょう。私、優しいので。」

監督生にオンボロ寮の滞在の許可を貰ったらここの学園にいることを許してくれるそうだ。ユウさんと違って女子なので特例だそうだ。

「あぁ、それと。制服を貸してあげますから、着替えてから行きなさい。」

「あっ………」

恥ずかしい。忘れてた。自分がゆるゆるの寝るのに特化したパジャマを着てることに。学園長からありがたく制服を受け取り、お礼を言ってドアから出る。ユウさんはハーツ何とかっていう寮生2人と、モンスターのグリムと一緒にいるらしい。グリムっていうのは多分あの猫のことだろう。子分とか言ってたし…ハーツ何とかの2人は今授業中らしい。もうすぐ終わるそうなので、トイレに行ってからその教室に向かう。ちなみにトイレは男子用しかなかったから男子用の個室に入って着替えました。






「今日はここまで。」

そっ、と教室を除くとちょうど授業が終わったみたいだ。年配の先生とすれ違った。うわ……教室入って分かることだけど、本当に男子校なんだ……見事に男の子っていうか、イケメンしかいないんだけど。

「ふなっ!?あいつだゾ!!」

「ひえっ!?」

周りを観察してたら、目の前に私を指差してる猫がいた。あ、こいつがグリムって名前の子だ。

「あぁ……こいつか、グリムが言ってた誘拐犯ってのは。」

「僕には誘拐犯だなんて見えないけどな…普通の女子だろ?」

グリムくんの後ろには男の子2人。顔にそれぞれハートとスペードのマークが書いてある。こっちにやって来た2人は不思議そうな顔をしてマジマジと私を見てきた。てか待ってよ、誘拐犯って何?

「誘拐犯って何ですか??私何も悪いことしてないんですけど……」

「グリムがさ、監督生を攫ったって言ってんだよ。」

「朝起きたらユウの代わりにこいつが寝てたんだゾ!!」

そりゃ私だってビックリしたよ。自分の部屋で寝てたはずなのに、知らない廃墟みたいなところで寝てるし。隣には喋る猫がいるし、ここはどこ?魔法って何?状態だし。とりあえず支離滅裂なグリム君の主張も2人は半分しか信じてないらしく、説明をして誘拐犯じゃないことを主張する。私の説明を聞いて2人はやっぱりな、というふうに納得をしてくれた。
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