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魔法学校ツイステッドワンダーランド

第1章 はじまりは


「あの…よく一緒にいる2人とグリムくんに会ってきました。でも3人ともユウさんの居場所が分からないみたいで…今日は会ってない、と言われました。」

「…………これは珍しい。ユウさんが授業をサボるなんて。…ふむ、そうですねぇ………元の世界に戻ったというのはありえないでしょうけど。………さん。」

「……は、はい!」

「特別に、オンボロ寮に住むことを許可しましょう。」

「…………え、」

「ただし!!グリムくんの監督はユウさんに代わり貴方がすること。そして学園にいるからには、授業もしっかり受けてもらいます。これだけの条件で許可をするなんて、私はなんて優しいんでしょう。」

監督生であるユウさんがいないのであれば、学園長に許可を貰えないと住めないわけで…でもお金もなにも持ってないから、正直追い出されるかと思った。オンボロ寮って…私が起きたところだよね?埃だらけだったけど…でもまぁ宿があるってだけでありがたいってもんか。いつ帰れるか分からない以上、縋れるもんには縋らないと。学園長にお礼を言って部屋から出る。とりあえずオンボロ寮に一時的にでも住むことになったのなら、掃除は必要だろう。授業は明日から、と言われたしどうせ一時的ではあれど、自分が住むところなので一応は綺麗にしておきたい。

「…………う、やっぱり埃臭い…」

適当にあった?箒で床を掃く。元々掃除がそこまで好きじゃない人間ではあるが、寝てる間に埃でも吸って肺炎になるのだけはやだ。何となくだけど、そう簡単に元の世界に戻れない気がするのだった。
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