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【R18】Querer【創作BL】

第6章 嫁と息子





自分の家という概念。



実家は一軒家。
そこに兄嫁夫婦も住んでおり、
二世帯住宅で生活している。

俺は大学へ通うため近いところに引っ越した。

実家でも進んで独立していたから、
一人暮らしに心配はあったが反対はなかった。





嫁の家も一軒家。
俺を息子のように気に入ってくれて、
とても気のいいご両親だ。

正月休みは決まって嫁の実家で過ごす。

俺の実家へは
たまに孫の顔をと思って佑都を連れて行き、
二世帯ってこともあるので泊まりはない。

それに兄貴からの近況メールや、
年に一度の年賀状だけで十分だと思っている。





早くに結婚して
他の女に惹かれはするけど恋はせず、
何に悩んで踏み切れないのか。





…やはり金か?





この歳で主任になれたのは誇るべきことだし、
たくさん稼いで出世していく自信がある。

金が理由ではない。





…なんなら愛か?





千恵美は良くやってくれている。

子どもが生まれた時は
大学卒業して仕事を始めたばかりだったから、
捌け口がなくて…
弱みを見せたくなくて…
ユウの家に何度か逃げ込んだことがある。

それでも、
疑うことはあっても文句は言わなかった。


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