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【R18】Querer【創作BL】

第6章 嫁と息子





それから美術館へ行ったりして、
買い物にも行って、
夕食は俺が作る。

エプロン姿の俺をみて、
佑都も一緒になって腕捲りをしている。





「佑都。お手伝いしてくれるのか?」


「うん!ママがね。
パパはお仕事の上のほうに立ってね、
大変なお仕事してるから
オレも手伝いたいの!」


「そうか。
なら、佑都にお手伝いお願いしようかな。
その前にまず手を洗おうか」


「もう洗ってきた!」


「できるな…、佑都。
じゃあ3人の箸とスプーン、
テーブルの上に出しといてくれないか?」


「分かった!」





俺が会社に行っているときは、
千恵美の手伝いもせず
片付けもギリギリまで遊んでいるっていうのに、

俺のときはご飯の準備まで手伝ってくれる。



千恵美の愛情不足ってわけじゃない。

佑都は素直な子供だ。

言葉から出る一つ一つが
千恵美から教えてもらったことなんだと
伝書鳩のように伝わってくる。



尊敬、信頼、好きっていうカタチがあるから、

嫁と息子は
温かい言葉をくれるのだろう。


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