第38章 轍 *
唇で十分濡らしてから根元に向かって深く咥え込む。
ぢゅぷっと唾液で濡れた音を鳴らし、長瀬の巨根よりはないが立派な雄棒が欲しくて口淫を続ける。
(痣は薄くなってるけどそっか……。主任は長瀬に抱かれたんだよな…)
媚薬を使われてあの大きな巨砲を突っ込まれて犯された。
刑事さんや俺を抱こうとしたくらい錯乱していて、千恵美さんや佑都くんのことがあって俺の所へ逃げてきた。
(でも主任は俺が好きだって言ってくれた…)
あの言葉に嘘はないと信じたい。
主任が嘘なんて付くはずはない。
自分勝手で多少強引なところがあるけど気遣いができるし責任感があるし、とても魅力的な人なんだなって思う。
俺も主任のことが大好きだから。
「…もう、出ちゃいそうですか?」
「あぁ…、もう出ちまう…っ…」
「いいですよ。俺の方も準備できたから…」
三本の指が入るまで内側は柔らかくなった。
そしたら主任は顔射したいと申し出てきて、ドバドバ出ると宣言する。
「出るッ…!」
「は…っ……んんぁ!!?」
頭を抱えられて口の中に生暖かい大量の白濁液を注がれる。
(す、っご……)
気を失いそうになってそれでいて体は無意識に跳ね上がる。
気付いたら自分が触らずに絶頂しており、口だけでなく顔に満遍なくかけられた精液を全身で感じる。
「…湊。ぶっかけられてイったのか?」
「ハァ…ハァ…ハァ…すひま、へ……ハァ…すごい…精液量で、びっくり…しちゃ、って…」
呼び掛けられるまで放心していた。
ゴクンと口に入った分の精液を飲み込み、目が開けられないと洗い流そうとするシャワーを出す音が聞こえた。