第38章 轍 *
あたたかな肌を感じて絶頂するのはやはり一番気持ち良かった。
握られていた股間から手が離れると主任は後ろからセックスアピールするように勃ちあがった雄棒を擦り付けてくる。
「なぁ…湊…、挿入れたい」
こんなに興奮してくれて嬉しい。
でも……、
「指…3本入らなかったから、まだ…だめです」
「っ、分かるだろ、俺の…ギンギンで苦しい。3本入らないと痛いのか?」
「痛くはないですけど…。最高の状態で、牛垣主任に感じてほしいから…」
焦らして焦らして最高潮を感じてほしい。
主任は驚いた顔をしたが挑発に乗ったようにニヤリと笑い、大人の余裕を見せてくる。
「俺が…準備してる間、牛垣主任のこの子…、舐めてあげたいです」
「あ、あぁ…頼む…」
乱れた主任の姿が見たくて、俺は膝をついて肉竿の下から見上げる。
主任から見下されるのはたまらなく興奮して、根元の方まで咥え込む。
「ん゛ぅ…」
ゆっくり咥え込んだ肉竿を口から出し、形までイケメンのカリ高にキスをするように舐める。
「う、上手いな…。気持ちいい…」
「喜んでもらえて、んっ…嬉ひいれす…」
「っ…」
牛垣主任が余裕のない声を出して万々歳だ。
同じ付き物なのに形も違ければ味や匂いも違う。
性欲旺盛な主任はいつも陰部をケアしているのだろうか。
毛が全然生えていないし鼻につく匂いも不快感がまるでない。
長瀬はヤリチンらしかったから当然なんだろうけど。
「はぁ…っ…やばい。きもちいい…」
先端から先走りが滲んでいる。
ちょっと苦いけどむしろ体液を摂取している気がして興奮してしまった。