第38章 轍 *

キスされながら真っ平な胸を撫でられ、乳房を軽く摘ままれる。



「っん」

「湊の乳首、エロいよな」

「…ぁ……だめ。そんな風に…んんっ…」



先端を潰すようにクリクリと捏ね繰り回される。
程よい力加減で腰が悦んで跳ねてしまい、ヘンな声が出そうになって主任の手を抑える。



「だめなの？」

「だ、だめ…っ…ですから…」

「なにがダメってちゃんと言ったら止めてやる」

「んぁっ…」



首筋をチュッと吸われて低い声で囁かれる。
腰に響くセクシーな声。



「くく、反抗的な目つきだな。じゃあ……こっちは？」

「あぁ…っ…だめ、擦っちゃ…」



力なく抑えていた手は腰に降りてハーフパンツの上から盛り上がった部分を上下に撫で上げられる。



「硬くなってる…。気持ちいいか？」

「っ…くぅ…、き…きっもちい…っ…」



嘘なんて付けない。
気持ち良すぎて溶けてしまいそうだ。

溶けてしまっているから抵抗しようとする思考回路が破綻している。



「…湊…」



主任が俺の名前を呼ぶ。
今まで聞いたことのない声で。
俺を求めてくる声で。