第34章 訪問者

脱いだ身体をジッと見られた。



その原因が置きっぱなしの
筋トレグッズが目に入ったのか、
お世辞にもいい身体だと褒められた。

長瀬と付き合っていた頃も
続けていたけど、
別れてからサボり気味。

早いところ
自炊とともに再開しなければ。





なにから何までやってくれる牛垣主任。

たかが部下相手。
これだけ尽すのも図々しいと思いつつ
嫌な感じはしない。



むしろ牛垣主任は他の部下に対しても
手厚いのだろうか。



もと芸能人。
会社でも人気者。
子持ちの既婚者。

俺は1ヵ月も経ってない
信用されていない部下。

それなのに飯作って
着替えさせて
タオルで身体を拭いてくれた。















もしかして

こうやって部下と発散してるとか？















牛垣主任はネコもタチもやりそうだ。
どっちもイケる口にみえる。

18歳の時のラブシーンだって
濃厚なものを軽々やってのけるし、
セドリックとの絡みだって
熱い息を漏らしていた。



だっからかなりのヤリチン野郎。





着替えさせてもらって
取り換えたシーツに横になるも、
牛垣主任のことで
懲りもせず、ふしだらな考えを垂れ流す。



襲われるだろうか…





なんて。

あり得ない夢心地をみながら。