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【R18】Querer【創作BL】

第34章 訪問者







特に物音はしなかったが

目が開いた。





長い時間ぐっすり眠っていた気がするも
デジタル時計の位置が悪くて、
何時間経ったのか分からない。

窓から日が差していた
光りもなく、
夕焼けの空を通り越して
部屋の中は真っ暗だ。





「んう~……」





起き上がらなければと思うのだけれど
起きたくない。

こればっかりは時間が掛かりそうだ。



こんな時間になるまで寝たのに
頭は重いし
節々も痛いままで
倦怠感が増しているようにも感じる。

安静にしてたのに…。

もう歳だろうか。










もうひと眠りしようと
瞼を下ろすと
インターフォンが鳴ったような音。





ダメ押しにもう一回。










NHK……
それともなにかの訪問販売。

どちらにしてもこんな時間だ。

時計を確認したら
午後6時を過ぎていた。
過去にこんな時間に鳴らされたことはない。



何かのきっかけで起きなければと思い、
重い身体を動かして
モニターだけを確認しようと思ったら

慣れてない操作のせいで

通話ボタンを誤って押してしまった。


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