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【R18】Querer【創作BL】

第34章 訪問者





火照って熱くなった額を撫で、

昼休みに入る前に
牛垣主任に呼び出される。

その手にあるのは体温計。





(この人本気だったのか……)





まさか職場で二度も体温測定をする羽目に
なるとは思わなかった。

大人だったら自分の体調管理くらいできる。

ああいや、
熱出してる時点で説得力ゼロだけど。
だけども何もできない子供じゃない。
考えるくらいの頭はある。





「何をしている。おでこ出せ」





可愛いかよ。
おでこって…言い方。





「あの…。なんでこんなに…」


「移されたくないからだ。
学校で教わらなかったか?」


「ああはい。そうですね」





やっぱり前言撤回。
全然可愛くない。

セドリックのときは凛々しくもありつつ
あんなに愛らしさがあったのに。



少し邪魔だと思い始めている
長い前髪をあげようと
腕を持ち上げようとしたところ

「実家から通っているのか?」

心配するようなトーンが返ってきた。


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