• テキストサイズ

【R18】Querer【創作BL】

第33章 𝐋‌𝐎‌𝐂‌𝐔‌𝐒 *





狭い監獄じゃないこの広い世界で。
ようやく硬い結び目を作る。





「ケンジ、愛してる……。
お前を愛している」


「俺もだ、エリック。
世界中の誰よりも愛してるよ」


「ケンジ……っ」


「んんっ」





覆い被さってきたエリックの荒々しい息遣い。

雄になったみたいに
獰猛になって
興奮しているのが伝わってくる。

口の中に舌が入ってきた。
夢中で絡めてきて
エリックの求める舌がナカで暴れている。
ケンジは身を委ねるように瞼を閉じ、
遠慮がちに伸ばしていた腕を
広い背中に深くまわした。





「お前がほしい。気が狂いそうなくらいに」





性感帯をくすぐるように囁いてきて
エリックに求められるのが
この上なく嬉しかった。





「全部もらってくれ。
お前を丸ごと受け止めたい……」


「夢みたいだ…。
お前をこうして抱けるなんて」


「ぁ……、ん……っ」





薄着をすべて脱がされると
エリックの大きな手が全身を這ってきた。

熱くて全身が溶けそうになる。





「お前の肌はスベスベできれいだ。
お前の澄んだ漆黒の瞳も…
烏の濡れ羽色のような
美しい髪もずっと美しい」


「女を口説くようなこと言うなよ…」


「口ならいくらでも言えるが
ずっとそう思っていた。
俺は女相手には絶対に勃たない」


「絶対に?」


「ああ、絶対に。
絶世の美女だろうが
サキュバスだろうが
女にそういう感情は抱かない」


「なら、目も髪も黒い日本男児をみたら
その気になるかも」


「馬鹿言うな。
こんなに憎くなるくらい
可愛いと思ったのはお前だけだ」


「あ゛ッ……だめだ、そこ」





エリックの全身を撫でていた手は
ケンジの小粒の突起を
摘まむように捏ねまわした。


/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp