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【R18】Querer【創作BL】

第33章 𝐋‌𝐎‌𝐂‌𝐔‌𝐒 *





モラの口利きで
ドラッグを扱う売人・リベラが出てきた。

売人はケンジのメモをみながら
手元にある薬を指さした。





「速放性のオキノームがあるなら助かる。
すぐ準備できるか?」


「金はいくらでも払う」


「ボスの金は毟らねぇよ。
オキノームは直ぐ吹っ飛べて人気だ」


「オキノームがあるなら
オキシコドン系で揃えたい。
錠剤もあるのか?」


「あるぜ。
フェンタニルもある。
俺が扱っているのは全て純正品だ。
中途半端なもんはねぇ」


「フェンタニルもあるのか。
バッカルは癖が付きやすいからな」


「威力はどうする?」


「オキノームは2.5mgと
オキシコンチンは5mg。
あとこの中に
制吐剤と下剤を持っている人はいないか?
オピオイドを使用するにあたって
副作用が懸念される。

一刻も早く
ウォーカーを助けるために
手を貸してくれ」





すると幾らかこの薬は使えるかと
覗き見していた囚人たちは協力してくれた。

これもすべてボスの威厳があるからこそだろう。



必要な薬物が出揃い、
オキノームをコップに入れて
少量の水に溶かす。

本物かどうかはリベラを信用するしかない。





「粉末だと咽る可能性が高いから
水に溶かした。
真似をするなよ。
俺は医者だけど飲ませるのは
慣れていないからヘルに頼みたい」


「……分かった」





コップを持ったヘルは
ウォーカーを抱き抱えて声をかけながら
慎重に飲ませていく。





「頼むから飲んでくれ、親父。
ゆっくり、そう……
飲み込んでくれ」





ウォーカーが全ての水を飲み終えたが
即効で聞くものでもない。

ケンジは口で言っても混乱するだろうから
オキノームの効果が発言するまで
分かりやすく図式を書いて説明していった。


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