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【R18】Querer【創作BL】

第33章 𝐋‌𝐎‌𝐂‌𝐔‌𝐒 *





逃げられないように頭を掴まれ、





「セドリッ…──むぅ゛っ」





貪るような激しいキス。





「ッん、んぅ……ン゛ん…!」


「……っはぁ」


「はぁッ、セド……んんッ」





唇の隙間ができると
獰猛な肉食獣が熱い息を吐いた。

無言で覆い被されて
怖いはずなのに、
伸びてきた舌を迎え入れて
ケンジは逃げられない恐怖ではなく
溺れていく快楽に困惑を寄せていた。





「セド、リッ……ク、ぅンっ」





手で振り払いたいのに
力が入らなくて
口から零れるのは

肉食獣の名前を途切れ途切れに挟み込む。





「お前が俺を呼んだんだろ」


「そう、じゃなくて……」


「だとしてもお前が悪い。
お前が……
そんな顔で俺を見るから」


「ンは……っ」





押し付ける角度が変わるたびに
ギシ、ギシ…とベッドが不安定に軋む。

このオンボロベッドのせいで
気持ちも簡単にグラついてしまう。



激しかったキスも徐々に速度を落として
甘ったるい深く味わうキス。





「ケンジ……」


「…んん」





髪の毛もぐしゃぐしゃに撫でられて
追い付かない頭が
涙と汗になって
横髪をびちゃびちゃに濡らしていた。


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