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【R18】Querer【創作BL】

第33章 𝐋‌𝐎‌𝐂‌𝐔‌𝐒 *





受付で手続きを済ませてから
さらに奥へと進む。





「身体検査をする。
服を脱げ。
身に付けているものすべてこの箱に」





いよいよだ。
外の世界と決別する瞬間。

ケンジはTシャツ、
ジーパン、靴下を脱ぐが
幾度となく調べられても
人前で全裸になるという抵抗感。





「下着もだ。ここに入れて」





看守はあくまでも淡々としている。

ケンジは最後の一枚を剥ぐと
真正面の壁まで歩かされた。





「壁に両手を付けて。
何も隠し持ってないな?」


「持ってない」


「尻の穴を広げて」





二人の若い看守にジロジロと
フルチン状態をみられ
開きが悪いと
両尻の割れ目に指をかけられる。

ひとりの看守の手にはライト。





「小さい尻の穴だ」


「ディックを使われたいのか?
締め過ぎだ。
それともなにか
隠し持っているんじゃないのか?」


「俺は何も……っ──!!
いいからサッサと調べてくれ」





大声を上げたケンジだったが
卑しめた看守たちの顔をみて察した。

ケンジは粗ぶった感情を殺すことを選ぶ。



ここで捌け口に使われても困る。



囚人同士ではなく
看守による一方的な暴行。

上の者は黙ってみているが
この若い看守たちは
ただ職務を横領して面白おかしく
揶揄っているだけなのだ。





ケンジは苦渋に満ちた色を浮かべ
屈辱に耐えた。


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