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【R18】Querer【創作BL】

第31章 加速





仕事のプレッシャーに
見張られているという威圧。



喉が渇いて飲み過ぎたのか
トイレが近くなり、
昼休憩前に立ち上がることにする。





(はあ~……これで少し解放。げっ)





あの視線から逃れて
ほっと一息つくつもりだった。

ファスナーを下ろしていると気配を感じ、
なんとなく横目で確認したら
牛垣主任だった。



心臓が飛びあがる。





「…あ、主任…。お疲れ様です」


「ああ。お疲れ」





牛垣主任から逃げてきたのに、
いやトイレをするのが本来の目的だが
なぜこのタイミングでやって来るのだ。

思わず殺気を漏らしそうになった。





「……」


「……」





仕切り板を挟んだ
そのもう一つ向こう側に立った牛垣主任は
用を足す音を鳴らす。





…意識するな。





意識しないように逸らそうとするも
聞いてしまう。
考えてしまう。

ただの排出行為なのに馬鹿馬鹿しく
思うかもしれない。

意識しない相手だったら
こんなこと考えたりしない。



男が全員、恋愛対象って訳じゃないからだ。





(考えるな…、考えるな俺……)





思考を抑えようとしても
性的なことを思い浮かべてしまう。

困った脳ミソだ。


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