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【R18】Querer【創作BL】

第28章 職場キス





お風呂からあがってきた音に気付き、
天井にかざしていたチケットを
急いでしまう。

見られてないと思ったけど
長瀬はにやっと笑み立てる。





「なーにムフフな顔してんだよ。
そんなに楽しみ?」


「わ…悪いかよ…っ」


「いーや全然。
俺も楽しみだから嬉しいな~って」





水で濡れた短い髪。

胸元をはだけさせた
濃い色のバスローブを着て、
長瀬は全体重を乗せてくるように
覆い被さってきた。





「おっも゛」


「あはは。これが幸せの重さだ~」


「う゛。
ほんと重いって!
何キロあんだよ…っ」





じゃれ付くように身体を密着させてくる。

さっき抱かれたばかりだというのに
また着火してしまいそうで
くつくつと笑っている長瀬の身体を
強めに押し返す。










(幸せだ……)










俺を分かってくれる人と出会えて。

俺を愛してくれる人と出会えて。










「長瀬。ありがと」


「ん? なにが?」


「なんでもない」





幸福を分けてくれた長瀬。



でもちょっと
長瀬の筋肉質の身体が重すぎて、
洗ったばかりの肌に汗が滲んだのであった。


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