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【R18】Querer【創作BL】

第25章 一度だけ *





ブラックコーヒーの匂いを漂わせながら
俺はその横で、
ミルクと砂糖を入れたコーヒーをすする。





(後ろにベッドあるから
緊張して何を話せばいいか分からない…)





先生の家に誘われたはいいが
期待する流れにはならないわけで。

先生は俺がゲイだと知っているけれど
大切な彼女がいる、

俺だけのものではない男性なのだ。





「角はさ…」


「は、はいっ」


「ふふ、緊張し過ぎ。
僕のこと…

まだ好きなの?」


「っえ、あ、その…えっと」





どうして先生は、
そんな困ることを聞いてくるのだろう。

俺の気持ちなんて筒抜けだろうに…。





「ごめんごめん意地悪しちゃって。
じゃあさ、
今ここでキスしたいって言ったら
させてくれる?」


「はえ?!」


「あの映画見たらさ…
なんだが興奮しちゃって。

試しにさ、やってみない?」


「…、…」





あの映画のせい…



あの映画のおかげで

大好きな先生とキスができる。










これは夢、なのだろうか。










「ね。シよ?」


「っ……ん」










考える暇も与えてもらえず、

先生は…



俺の肩を掴んで
唇を押し重ねてきたのだった。


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