第24章 初デート
はじめてみるR15指定の映画。
予告編でもあったが
女性とのラブシーンもあれば
報復のやり方もハードだった気がする。
「比較的若い人が多いと思ったけど
色んな年代の人がいるね。
角はドリンクどうする?」
「あ、じゃあタピオカミルクティで」
主演は実力派若手イケメン俳優。
女性ファンや男性のファン、
それとも映画のタイトルに惹き込まれて
来た人たちなのだろうか。
自分と年齢が近いような
若い人たちもいて、思わず視線を背ける。
「いや~、
前売券が無駄にならなくて良かった。
映画館で泣いても
誰も気にしないってのにねぇ」
「どうしてそんなに彼女さんが
嫌がってる映画、見せたがるんですか?」
「ふふ。面白いから」
「……ひどいですね」
にやっと意地悪っぽくみせた笑顔に
脈拍が跳ねる。
彼女を困らせようとする先生は…
一体、
どんな風に彼女を抱いているんだろう。