第3章 高熱
うどんを煮ている間、
部屋の模様をみる。
(筋トレが趣味、なのか…?)
狭い部屋には筋トレグッズの数々。
肩を貸したとき、
そこそこ筋肉があったような気もする。
だが、
触れて第一に感じたことは
軽い…ということ。
(あそこに掛かっているのは
ランニングウエアか…。
普段から鍛えていても、このザマじゃな)
筋力、体力をつける運動はもちろん良い。
だが最も重要なのは睡眠。
次に、
食事だと思っている。
(目の隈もそうだったし、
危なっかしい奴だ…)
ぐつぐつ煮えるうどんも頃合いになり、
片付けたテーブルの上まで運んでいった。