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【R18】Querer【創作BL】

第19章 戻りたい





ユウの話しを聞いていたら
いつも帰る時間をとうに過ぎていて、

ユウは「あ、ごめんっ」と慌てて立ち上がる。





「いいよ。俺ん家、
門限とか心配するガラでもない。
ユウさえ良ければ泊ってっていい?」


「えっ、あっ、そ…それはだめ…!
あんなこと話したばっかりで
…恥ずかしいし。

それに、
心配しない親なんていないよ!
俺の親はちょっと…
間違えちゃっただけだから」





ひどいことされてんのに
相手を責めたりしないのか。

ユウは本当にいい子だな。





「あぁ…そうだな。
今日は大人しく家に帰るよ。
今度お泊りしてもいいだろ?
そん時はちゃんとお泊りセット持ってくるからさ」


「そ、それなら……うん」





お泊りした時はなにして遊ぼうか。
なんの話をしようか。

先のことを考えるだけで
口元がニヤついてしまい、
どんどん待ち遠しくなってくる。





広げた勉強道具を鞄にしまい、
ユウの部屋を出ると

ちょうど玄関の方から音がした。


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